(6)佐原の大祭の見どころ

山車 町中を練り歩く

各町内で思い思いのコースで曳きまわされることを山車の乱曳きといいます。特に狭い道、直角に曲がるときなど、看板、家の軒などすれすれに曳きまわされる巧みな技を、ご堪能ください。

山車の曲曳き

祭りに集う

重い山車をその名のごとく曲芸のようにさまざまに動かして見せることをいいます。
気の荒い職人や、血気盛んな若者、舟運、醸造、農業などに携わる力自慢の者たちが大勢いた往時の佐原…。
江戸にも、京にもどこにもない独自の祭りを作り出すことから生まれた独特の山車曳きが発展してその曳き技と力を競う[曲曳き」という趣向が登場してきました。

今と違って、舗装もされていない砂利道、ぬかるみ、道の凹凸、曲がりくねった狭い道を通るのはいかに大変な技を必要としたことでしょう。
山車の曳き技を競うのが往時の佐原衆が目指した「江戸優りの祭り」の本領だったのだと思います。「の」の字廻し、「小判廻し」、「そろばん曳き」という名前の付いた山車の曲曳き。ぬかるんだ道で力強く華麗に・・・なんて、さぞかし難しかったことでしょう。

「の」の字廻し

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山車に向かって左前の車輪を軸として、筆で「の」の字を書くように、後輪を担ぎ上げるようにして数回回転させるもので、力の集中配分が崩れると山車は方向性を失ってしまいます。この軸をずらさず回転させることが上手とされています。

また、回転はゆっくり、ゆっくりと回転させあたかも山車の大人形が能を舞っているように、しかも提灯もできるだけ揺らさないように…。

「の」の字廻しを終えた後地面にはくっきりと車輪のあとが残ります。いかに巧みに廻されていたかをごらんください。

「そろばん曳き」

山車をそろばんを伏せて前後に転がすように曳きまわすというもので、山車の前進の時には急テンポのお囃子にあわせて駆け足で進み、所定の位置で急停止させ、息も入れずスローテンポなお囃子にのせ、ゆっくり後退させこれを数往復繰り返します。

大変危険を伴い、一歩間違えば”ご破算”となるので、「そろばん曳き」と、いわれています。
(平成12年10月、旧佐原市制50周年を記念して市営駐車場内で披露されました。勢いよく山車が曳かれていく様子が勇壮でしたが、現在では狭い場所で行うのは難しいようで、あまり見かけなくなりました。)

「小判廻し」

小判の形のように楕円形を描き、ゆっくりと山車を曳き回すもので、一見地味に見えますが佐原の狭い道ではかなりのテクニックを要する曳きかたです。

このように曲曳きという曳きかたに何故、上記のような名称がつけられているのでしょう?「の」の字の「の」というのは、「熨斗」の「の」だといわれています。そろばん、小判・・・・このように曲曳きという曳きかたにこのような名称がつけられている・・・こんなところにも商業で繁栄した佐原ならでの名前の付け方と思われませんか?

山車の巡行

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今年の秋祭りは、13日の土曜日午前11時30分頃に山車14台が整列します。一台々ごゆっくりとご覧になれる絶好のチャンスです。
また、13時から総踊り、通し砂切が披露され、1台づつ小野川の川岸通りへと揃い曳きが行われます。是非、お見逃しなく!!
(砂切とは、山車の出発時と納めの時に演奏されるお囃子の曲で、通し砂切とは整列した山車が一台づつ砂切を演奏することをいいます)

夜の小野川

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夜になると各山車の提灯に灯りがともり、幻想的な雰囲気が漂い始めます。そして、小野川沿いをゆっくり、ゆっくりと幻想的なお囃子の音と、山車の提灯の灯りが小野川の川面に揺れる光景・・・。この時ばかりは一瞬江戸の時代に引き戻されたような感じを受けられることでしょう。少しお帰りの時間が遅くなりますが、ぜひご覧になることをお勧めします!

佐原囃子の演奏と手踊り

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山車の曳き回し時には佐原囃子が演奏されます。

京都の祇園囃子、江戸の神田囃子とともに、日本三大囃子と称されて国の重要無形民俗文化財に指定されております。

始まりは「砂切り」曳きだす時は「馬鹿囃子」、町中を曳き回す時は自慢の山車をみていただくようなゆっくりした「三番叟」など、その時々の状況に合わせた囃子が演奏されます。

また、最近では、町内巡行中にお祝儀が出ると御礼に手踊りが披露されます。

さらに、お祭りステージ広場では、佐原囃子の演奏に合わせて各町内若連による手踊りが披露されます。自然と身体が動きだしてしまう、お祭りならではの光景をぜひご堪能ください。