(3)参道

表参道 <香取神宮一の鳥居と「美人桜」の碑>

参道
参道

 佐原駅から車で約10分、県道佐原山田線の道路に、明神鳥居の形式で、島木に三つの十六花弁菊紋(皇室の家紋)をつけ、勅使参向の社であることを示した香取神宮一の鳥居が建っています。鳥居の右手奥には、明治42年に当時の皇太子殿下のご参拝のおりに沿道にたくさんの桜を植えたことを記念する、「美人桜之記」と題した石碑が建っています。現在も桜の時期になると境内に桜が咲き誇り、桜まつりの時期は夜になるとライトアップもされ、境内や桜の参道が幻想的な雰囲気を醸し出します。かつては現在の佐原高校前から香取神宮の参道、宮中の西坂(現在の大駐車場の左坂の上)まで桜の木が植えられ、その盛りは花のトンネルとなって実に見事であったそうです。二の鳥居までは道なりに約1.6kmです。

旧表参道 <津宮から続く参道>

参道
参道

 津宮の利根川岸に川に向かって津宮鳥居が建っています。地元では津宮鳥居河岸と呼ぶこの地に神宮の祭神が上陸したとされており、かつてはこれが一の鳥居でした。鳥居の近くには、利根川の舟運が大いに賑わった昔、行き交う舟の目印となっていた常夜燈があります。1769年に奉納されたこの常夜燈は利根川筋では最古のものです。
十二年に一度、午年に行われる式年神幸祭には、ここから御神輿を乗せた御座船が利根川を遡ります。この鳥居から続く道がかつての表参道で、朱塗りの董橋(ただすばし)、通称「じょんぬきばし」を渡り、右手に神道山を見ながら道なりに二の鳥居までは約2.5km。現在の大駐車場の左坂が旧表参道で、現在の参道が出来るまでは旅館を始め、みやげ物屋、茶店、雑貨屋、郵便局等が軒を並べた門前町でありました。経津主大神の荒御魂を祀る奥宮や、香取神道流の祖である剣聖・飯篠長威斉家直の墓は、この旧参道沿いにあります。

参道の名物

参道

 参道の両側にはお土産を売る店が立ち並び、香取神宮にまつわるお土産が所狭しと並べられています。
なかでも目を引くのはお団子。香取神宮では毎年12月に、新穀でつくった団子を奉納する団碁祭(通称「だんごまつり」)が執り行われますが、これにちなんで表参道や境内裏手には草だんごや焼きだんご、きな粉をまぶした団子などが食べられるお店が並んでいます。なかには『全国神社味詣 幸せをよぶ参道グルメガイド』という本に取り上げられた老舗も。お参りがすんだら、御利益のある草だんごどうぞ。

参道

 最近では、参道に並ぶ店の若い後継者の方々によって、様々な取り組みが行われています。NPOかとり宮中機微の会では、『かとり宮中花暦』や『香取神宮2600年の物語マップ』、『「氣~リング香取神宮Map 願いを叶えるヒント』などを作成し、香取神宮の見どころや歴史、神宮を包む自然の中で産霊(むすび)の力を復活させ、人が輝きを取り戻すためのお参りの作法等をわかりやすく紹介しています。また、春と夏の年2回開催される「香取の杜マルシェ」は、今年で3年目を迎えました。参道の各お店はもちろん成田や千葉、東京、さらには岩手からの出店もあり、多くの人でにぎわう参道全体の催し物となっています。このほか、毎月第4日曜日には香取門前フリーマーケットが開催されるなど、「香取神宮にお参りに行くと何かやっているよ、楽しいよ」と思っていただける参道づくりが進んでいます。