(5)観福寺の行く年・来る年

観福寺の行く年・来る年

 観福寺には鐘楼があります。梵鐘は戦時中に供出して以来、そのままになっていましたが、昭和五十九年弘法大師千百五十年御遠忌の記念事業として堂の大改修と梵鐘の新鋳がなされ、同年秋に完成、昭和六十年三月に落成式が行われました。この年から撞き始められた除夜の鐘に四隣から善男善女が押し寄せるなか、観音堂では世の中の安寧を願って護摩が焚かれます。境内にはかがり火がたかれ、福汁粉の接待を受けながら、酷寒の中で新年を迎えようとする人々で賑わいます。