(3) 逆境救済の観音様 荘厳寺

隠れた観光スポット

JR佐原駅から正面に伸びる道を約700m進んだ高台に、真言宗「諏訪山 荘厳寺」はあります。
このお寺には数奇な運命を辿った十一面観音立像が安置されています。関東最大で最古といわれるこの観音像は、もともとは香取神宮の神宮寺(神社に付属して建てられたお寺で、別当寺、神護寺などとも呼ばれる)であった金剛寶寺のご本尊でした。造られたのは9世紀末から10世紀頃(鎌倉時代以前、藤原時代)ではないかといわれています。3.25mもの高さのある欅の一木造で、巨像のためか腰の両脇や両足外側などを別材で補っています。本来あるべき化仏(頭上のお顔)は十面すべてを失っています。これは、明治時代初期に神仏分離令などの政策によって引き起こされた仏教施設の破壊などによるものです。神道と仏教の分離が目的であったものが、結果として廃仏稀釈運動とも呼ばれる民間の運動を引き起こしてしまい、仏像や仏具の破壊などが全国的に行われたなかで、金剛寶寺も堂塔伽藍は壊され、仏像なども野ざらしにされてしまったのです。

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この十一面観音も畑に棄てられていたものを民家の方が荘厳寺に寄贈したおかげで、今に伝えられているのです。されたのです。化仏や蓮華がなく天衣(菩薩などが肩から胸に垂らしている長い布)の一部が欠落し、瓔珞(装身具)が少ないのもそのためです。像内および像とともに伝来した木札には、元禄13年(1700)に将軍徳川綱吉を願主として修理を施したことが記されています。昭和34年9月に国の重要文化財(彫刻)に指定されたほどの仏像が、一度は野ざらしとなりながらも難を逃れてこのように蘇ったことは、何かの因縁を感じさせます。数奇な運命を経た観音様をぜひご覧になって下さい。なお、十一面観音像は無料で拝観できますが、専用の建物に安置されているため、事前に電話でご住職の在宅を確認の上お越しください。

この荘厳寺付近は、佐原でも古くから桜の名所になっていて、その季節には大勢の人たちでにぎわいます。佐原の街を一望に見下ろすことができる展望台などもあり、お勧めの場所です。

 

荘厳寺へのアクセス

荘厳寺

住所:千葉県佐原市佐原イ1110
電話:0478-54-3722 
FAX:0478-54-3722
E-mail:rynemoto@apricot.ocn.ne.jp
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JR、千葉交通・京成高速バスをご利用の場合

JR佐原駅から徒歩約15分

 【A】佐原駅
 【B】荘厳寺
 
  

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東京駅発鉾田駅行「忠敬橋」下車 徒歩約15分

 【A】「忠敬橋」バス停
 【B】荘厳寺

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お車をご利用の場合

佐原香取ICより約.4.5Km

 【A】佐原香取IC
 【B】荘厳寺

 

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